ダニはアレルギーの中でも、特にその原因となる可能性が高いといわれていますが、喘息を例にすると、成人の喘息の場合で約66%、子どもの喘息の場合だと約90%がアレルギーを持っているとされていて、このアレルギーの原因でも一番多いのがダニなんだそうです。
小さすぎて目に見えませんが、どの家庭でもハウスダストの中に何種類かのダニが生息しています。
埃などの微細な汚れが「チリダニ」と呼ばれる種類のダニのエサになり、このチリダニを餌にしてさらに「ツメダニ」というダニが増えます。
そして、人間を刺すのもこのツメダニという種類のダニですから、この連鎖を断つことがダニ対策、アレルギー予防として効果があるといえます。
一般的な家庭の埃1グラムの中にどれぐらいのダニが生息しているかというと、何と約1000匹。
数だけでもゾッとしますが、成虫になったダニは2~3週間の寿命の間で50~100個の卵を産むらしく、爆発的に繁殖します。
ダニの繁殖を予防するには、とにかく家の中の湿度を下げることです。
湿度が55%以下になると、大抵の種類のダニは生きていられません。
ですので、まずは換気をまめにすることが重要です。
ずっと閉め切って外気を取り込まない部屋では、どんどん湿度が上がっていくので、空気を循環させることは非常に大切です。
ダニが好んで生息する場所としては、代表的なところだとカーペットや畳。
共通しているのは吸水性があるので、湿気がこもりやすいことです。
通気性も悪いため、これで室内の温度が上昇しようものなら、それは格好の産卵場所になります。
湿度を下げて通気性も確保できたら、次は成長のエサになる埃などの汚れを極力排除することです。
特に綿埃や髪の毛、お菓子の食べカス、ペットのエサの食べカスなどは、ダニにとって贅沢なエサになるので、換気と同様にこまめな掃除を行い、エサをなくすように心掛けましょう。
ダニ予防は大変ですが、日頃のケアがとにかく重要です。
ダニの予防と対策ガイドというホームページは参考になります。
最終更新日 2025年5月20日 by lesmed