「ビジネス書の選び方が分からない」
「本って全部読まなければいけないの?」
「ビジネス書の活用の仕方を知りたい」
ビジネス書は、冠する通りビジネスマンとしての成長を図るための本です。
小説のように話の流れや文章表現を楽しむものでも、学生時代の教科書のように丸暗記や単に知識を吸収するだけのものでもありません。
必要な知識やスキルを身につけて、仕事や日常生活をプラスに導いていくためのものと認識することが大切です。
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目次
ビジネス書を有効活用するためには3つのコツ
それを踏まえて、ビジネス書を有効活用するためには3つのコツがあります。
明確な目的を持って選書をする
まずは明確な目的を持って選書をすることが、活用する上で重要です。
単に成長するためといった漠然な目標ではなく、業務を円滑に行うためのヒントが欲しいから効率化について記された書物をあたるというように、目的を細分化することが大切になります。
必要だと感じた際に学習するのが、最も吸収率が良いとされているため学習効率を向上させるためにも、本を選ぶ前にはっきりとさせておきましょう。
逆に言えば学ぶべき内容をはっきりさせておくことで、話題になっているけれど自分にとっては関係ない本を除外しやすくなります。
テーマにまつわる本を5冊ほどピックアップする
学びたいテーマが決まったら、それにまつわる本を5冊ほどピックアップするのがおすすめです。
1冊だけだと、その本の意見に偏りがあった場合に後で困ります。
おすすめはそのテーマの全体を網羅する本と入門用の本、本格的なものと難解なもの、そして自分が興味を持った本の合計5冊です。
分かりにくい概念に出会った時は入門書に立ち返って知識を補完できたり、複数の本で同じような項目を取り扱っているけれど微妙に視点が異なるため多角的な視点が手に入ったりなど、メリットは非常に大きいと言えます。
アウトプットを行う
さらに有効活用法としておすすめなのが、アウトプットを行うことです。
知識やスキルを得ただけでは使えるものとは言い切れず、自分のものとして外界に出せた時点で初めて自分の能力と言えます。
アウトプットと聞くと身構える方も少なくないですが、人前で発表したり教えたりといった方法だけでなく、ノートにメモを取ったりブログで公開したりするだけでも十分効果はあります。
学びを転化し、行動に活かすための第一歩と考えましょう。
ビジネス書を読み込むためのコツ
それではビジネス書を読み込むためのコツ、手順を見ていきます。
目次の欄を読んで1冊の中身を俯瞰する
最初は本を開いて、目次の欄を読んで1冊の中身を俯瞰します。
これからこの本で、何を学ぶのかをイメージする大事な手順です。
先に結論・肝や全貌を把握して、後から細かく理解していく方が学習の効率が高いです。
目次を読んでいて、気になったところから読むのが意外にも効果的なテクニックと言えます。
ついつい教科書や小説のように、頭から読んでいく癖が抜けない方が多いです。
しかし順序が大事な本を除いて、ビジネス書の多くは情報が羅列しています。
これを如実に示すのが20:80の法則であり、全体の20%の箇所に8割の濃い内容が詰まっているという考え方です。
もともとマーケティング分野から誕生した概念ですが、スポーツや芸術・学問などさまざまな分野で応用できる概念として世界に広く認知されています。
少しの労力で、大きな効果が得られる場所を効率よくつまみ取るという訳です。
目次を見渡して気になった箇所が、すなわち自分にとっての一番学習効果の高い場所と言い換えられます。
一冊を全て読み切る必要もなし
そして、余程実りがあると感じた本以外は一冊を全て読み切る必要もありません。
本を読みながら、気になったポイントはメモを残していきます。
良い考え方や大事だなと感じた場所、思考方法やツールの選び方など興味を持ったらメモしていくと良いです。
借りた本ではなく購入した本であれば、折り目をつけておくのも良い方法です。
二度目に深く読み込む前提で、一度目は気になった箇所を折り込むといった読書方法を実践している方もいます。
自分にあった、メモ・記録方法を探しながら読んでいくと良いでしょう。
気になったところを本を読みながら調べる
気になったところを、本を読みながら調べるのも大切です。
社名や地名、歴史的な出来事や人物は特に調べながら読んでいくことでさらに学習効果が高まります。
読書が終わったら、メモを見返すことも重要です。
自分なりに大事だと感じたものの中で、さらに実行できそうなものを絞り込んでいきます。
実生活や仕事に落とし込むように計画を立てる
そして候補を絞り込んだら、実生活や仕事に落とし込むように計画を立てます。
朝に起きてすぐ行動を起こした方が良い動作であれば、寝る時間を30分ほど早くしたり帰宅後にやっていた行動を電車の中で済ませるようにしたりなど、自分の生活に組み込ませて習慣化しましょう。
自分に活かすことで、初めて生きた知識やスキルとなるからです。
行動に活かせるようになったら、自分なりに調整していくとなお良いです。
一週間や半月など、期間を決めて試してみることをおすすめします。
思考法や仕事中に使えるテクニックであれば、メモを書いて目につく場所に置いておくと効果的です。
まとめ
頭の中に記憶しているだけでは、すぐに消えてしまうからです。
パソコンの画面の横に付箋を貼ったり、スマートフォンのメモ帳アプリに記載するなど色んな方法を試してみてください。
最終更新日 2025年5月20日 by lesmed