日本ユニセフ協会と聞くとどんなイメージが浮かぶでしょうか。
学校で募金活動に参加したことがあるかもしれません。
もしくは街頭で募金を呼びかけられた方もいるでしょう。
世界のために善いことをしているというイメージがあるかもしれません。
ユニセフ協会は、公益財団法人日本ユニセフ協会といい、別名をユニセフ日本委員会を用いることもあります。
東京都港区高輪に本部を置く公益財団法人です。
日本ユニセフ協会の主な活動
日本ユニセフ協会の主な活動は、募金活動・広報活動・アドボカシー活動です。
募金活動
まず募金活動ですが、日本を含む世界33の先進国・地域において、ユニセフ本部と協力協定を結ぶユニセフ協会が行っています。
みんなの善意により集まったお金は、子どもたちへの長期的な開発支援を支え、厳しい状況に置かれた子どもたちを支援します。
募金活動には様々な形態があり、それぞれが参加しやすい方法で募金活動を継続できるよう配慮しています。
月額2,000円・3,000円・4,000円・5,000円があり、無理のない金額で支援することができます。
金額により支援内容も変わります。
2,000円であれば、重度栄養不良の治療用ミルクが833杯分です。
もしくは、感染症への抵抗力を高めるビタミンA 6,000人(1年)分を支援することができます。
3,000円であれば、3つの病気から子どもを守る予防接種用ワクチン238回分を提供できます。
他にも地域保健員15人に、技術研修を行う費用を充てることができるので、子どもを含め大人の健康の維持にも役立つでしょう。
4,000円であれば、下痢による脱水症を改善する経口補水塩6,979袋を提供できます。
また、避難生活に必要な衛生用品のセット10世帯分になります。
5,000円であれば、スクールバッグ211人分、発育観察で使用する吊り下げ式の体重計46台を提供できます。
子どもにとって生きるために欠かせない栄養素、成長する上で大切な知識を1年分賄えます。
一度申し込むと支援のたびに払い込みをすることなく、永続的に募金活動に参加できます。
長く支援を続けたい方に合ったプログラムです。
手軽に募金活動をしたいのであれば、インターネット募金です。
都度払いか継続的に支援するか選べるので助かるでしょう。
手持ちの財産を募金に充てたい方には、遺産寄付プログラム(遺贈・相続財産寄付)と外国コイン募金があります。
どちらも自宅で眠らすよりは世界のために使いたいという方向けの募金です。
さらに、イベントを通じた募金も行っています。
多くの人が集まるイベントでの募金は、同じような考え方の人が集まるので連帯感があるでしょう。
個人だけでなく、企業・団体・学校でも募金活動をしています。
どの募金活動が素晴らしいということはありません。
永続的な支援をするためには、安定した基盤が必要です。
決して無理をせず自分に合った募金活動を選び実践していきましょう。
広報活動
ユニセフ協会では広報活動にも力を入れています。
ユニセフ協会がどういった団体で、どのような活動を通して貢献しているのかを伝えています。
世界の状況を知り、その上で何ができるのかを考えていくきっかけになるでしょう。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して正しい情報を発信し、適切な対処できるよう努めています。
アドボカシー活動
アドボカシー活動は、開発途上国を中心として行われてきましたが、地球上のすべての子どもを対象にした「子どもの権利条約」に向けて歩み始めました。
子どもの権利は、ある特定地域の子どもだけの問題ではありません。
子どもたち、ひとり一人の問題です。
「子どもの権利条約」に定められている子どもの権利の実現を目指して、人身売買根絶・子どもの商業的性的搾取の根絶、あらゆる虐待や貧困などの問題の解決を目指します。
まとめ
日本ユニセフ協会は、世界の33の国と地域にあるユニセフ協会と協力協定を結び、継続的な活動をしています。
ひとり一人の力は小さくても、大勢の人の力が合わさることで難しい問題も解決に向けて歩みだします。
日本ユニセフ協会は、募金活動・広報活動・アドボカシー活動を通して世界に貢献する機関です。
ユニセフ協会に興味がある方は、まず情報を集めて下さい。
活動に参加したい方は自分に合ったプログラムを選び無理なく続けましょう。
最終更新日 2025年5月20日 by lesmed