足場は、家を建てるときや解体するとき、そして外壁塗装などの修繕時に必ず必要となります。
高所作業には足がかりが不可欠ですので、これ無しでは作業を行うことはできません。
また、地上から2m以上の場所で作業を行う場合は、安全対策が必須であることが労働安全衛生規則で定められています。
よって、自分で家を建てる場合や自社で所有していない場合には、購入するかレンタルをする必要が出てきます。
使用頻度によってはレンタルするよりも費用が抑えられる
足場は作業環境に応じて様々な種類がありますし、作業対象となる建築物の周囲を取り囲むようにして設置しますので、必要となる量も多くなります。
個人で一度限り使用するような状況であれば購入する必要は無いでしょう。
ただ、会社で定期的に使用する場合などは、購入した方が良いのか否かは迷いどころです。
所有するメリットとしては、都度レンタルをする手間が無いことが挙げられます。
加えて、使用頻度によってはレンタルするよりも費用が抑えられる可能性があります。
一方でデメリットもあり、所有するのであれば当然一定の広さの保管場所が必要です。
使用後を含んだ定期的なメンテナンスも必要ですし、維持管理費用がかかります。
一方でレンタルした場合のメリットですが、所有する場合とは逆で保管場所が不要であることと、使用後を含む定期的なメンテナンスが不要な点が挙げられます。
当然ながら、維持管理費もかかりません。
繁忙期に機材が不足するような事態にも陥りませんし、それぞれの現場ごとに絞って借りられるため、費用の明瞭化が可能です。
場合によっては、所有するよりもコストが削減できる可能性もあります。
以上のことを踏まえた上で、会社にとって最適な方法を選択すると良いでしょう。
レンタルする場合の費用について
しかし、使い勝手の良さから、所有では無く借りることを選択する会社が多いことも事実です。
ちなみにレンタルする場合の費用についてですが、まずは使用する足場の種類や、設置面積を算出する必要があります。
なぜなら、貸し出しを行っている会社のほとんどは1㎡あたりの面積で費用を算出するからです。
設置面積ですが、足場から外壁までの距離と建築物の外周を足した数に、高さを掛けることで算出できます。
この計算により設置面積を把握した上で、業者との契約にうつる流れが基本です。
設置面積は前述した計算方法で自分自身で算出することもできますし、業者に依頼した上で見積もりをもらうこともできます。
業者に計算してもらう場合は、宅地の坪数を伝えて計算してもらうと良いでしょう。
一般的な設置費用の相場ですが、1m²あたり700円~1000円程度が目安です。
そして、この金額には飛散防止ネットの費用も含まれている場合がほとんどです。
飛散防止ネット自体の費用相場としては、1m²あたり100円~200円が目安となりますが、設置費用に含まれている場合はあわせて計算してしまいましょう。
設置面積に1m²あたりの金額をかけた料金
この場合の足場費用の計算方法ですが、設置面積に1m²あたりの金額をかけた料金となります。
基本的には、一般的な2階建て住宅であれば15~20万円程度の設置費用となる場合が多いです。
業者に支払う費用としては、この設置費用に施工費用と諸費用をあわせた額となります。
トータル金額が意外に高いと感じる方もいるかもしれませんが、これらの費用には作業中の機材やシートのメンテナンス費用も含まれていますので、それを考えると妥当と言えるでしょう。
もちろん、費用相場はあくまで目安ですので、依頼する業者によって多少の違いがあります。
中には、予算に応じて柔軟に対応してくれる業者もありますので、費用面で不安があれば一度相談してみると良いでしょう。
尚、少しでも費用を抑えたい場合や、知識・技術がある場合は、施工は依頼せずに自身で行う方法もあります。
ただし施工には思った以上に技術が必要ですし、国家資格を所有する人間の配置も義務付けられています。
そのことを十分理解した上で取り組むようにしましょう。
レンタル業者に依頼する場合の注意点
また、レンタル業者に依頼する場合の注意点ですが、あらかじめ約款を十分に確認しておくことが大切です。
建築物での作業は、天候の影響やその他のアクシデントにより遅延することも少なくありません。
その場合に、依頼する業者によっては延長料金が加算されることもあります。
そうすると結果的にかかる費用が不明瞭になってしまいますし、予想外の高額な料金を請求されてしまう可能性もあります。
このような事態を避けるためにも、契約内容を十分に確認しておくと安心です。
加えて、安すぎる料金設定をしている業者にも注意が必要です。
「貸し出し無料」と謳っていても、それ以外の費用を高額に設定しているケースもあり、結果的に相場よりも高額になることがあります。
一つ一つの料金設定を前もってしっかりと確認するようにしましょう。
以上のように、高所作業において設置が不可欠な足場ですが、所有する場合も業者に委託する場合も一長一短の特徴があります。
まとめ
それらを十分理解した上で、最適な方法を選ぶことが大切です。
引用元:KRH株式会社のクサビ型足場とは?足場についてまとめました。
最終更新日 2025年5月20日 by lesmed