さいたま市は人々が訪れたくなる街を目指しており、観光業の発展に積極的です。
観光地としては隣接する東京都に多くの有名スポットがあります。
しかしさいたま市にもそれらと負けないほどの観光地が存在しており、自治体や企業が情報発信に努めています。
大宮駅からニューシャトルで2分の鉄道博物館
大宮駅からニューシャトルで2分のところには鉄道博物館があり、全部で41もの鉄道が展示されています。
車両ステーションはそのうち36両を展示している場所で、一番最初に目に付くのが1号機関車です。
これは日本で始めて重要文化財に指定された鉄道車両であり、歴史的に貴重といえます。
後ろにいくにつれて新しい車両となり、「かば」の愛称で知られるEF55形電気機関車を見ることもできます。
丸みを帯びた形が特徴的で、鉄道に興味を持った人の入門編のような車両です。
前や横からその姿を眺めるだけでなく、車両によっては一部は内部が見られるように切断されていたり下からのぞき込めるように設置されていたりします。
決まった時間になると汽笛を鳴らすイベントがあり、それに合わせて展示物を見学するのも良いでしょう。
2018年には南館が開設し、鉄道の歴史を知るという1歩踏み込んだ学びへと入ります。
3階の歴史ステーションに足を踏み入れると、寺でよく耳にする鐘の音が鳴り響きます。
これも無闇に鳴らしているわけではなく、人々に時刻を知らせる目的があります。
鉄道が導入されるまでの日本には正確な時刻を持っておらず、当時は新橋駅で決まった時刻に鐘を鳴らしていました。
いわばこの鐘の音は日本の鉄道史の始まりとも言える存在であり、ロマンがより一層深まります。
鉄道博物館がさいたま市でとても人気の観光地になっているのは、鉄道が大人だけでなく子どもも楽しめるところにあります。
子どもは鉄道に興味を持ちやすく、館内を親子連れが過ごしやすいように工夫することでファミリー層も満足できます。
赤ちゃんや幼児がいると人混みになるような観光地は避けがちになりますが、鉄道博物館にはキッズプラザが用意されています。
キッズプラザでは巨大なプラレールで遊んだり、保護者同伴で運転体験をしたりできます。
その他にも子どもの好奇心をくすぐる遊びが用意されており、1日中遊ぶのにふさわしい場所です。
浦和レッズのホームスタジアムである埼玉スタジアム公園
またさいたま市は美しくて楽しい公園をいくつも運営しており、人々の生活を豊かにしています。
公園はどの自治体にもあるため、当たり前のような存在と考える人も少なくありません。
しかしその多くは存在するだけで、特に地域住民や観光客を楽しませることはなく宝の持ち腐れ状態となっています。
行政が運営すると様々な縛りによってつまらなくなる傾向がありますが、さいたま市は遊びに行きたくなるような公園を持っています。
埼玉スタジアム公園は、有名チームの浦和レッズのホームスタジアムです。
この場所は日本代表の試合が行われるなど、サッカー好きには外せません。
試合のない日はスタジアムツアーが開催され、憧れのチームが練習している空間を肌で感じられます。
サッカー好きでなくても楽しめる要素はあり、バスケやフットサルコートができるほど敷地が広いです。
人の集まりが盛んだと交通の面で不便を感じやすいですが、埼玉スタジアム公園の駐車場は広いため大きなイベント時も自家用車で訪れることができます。
噴水広場に作られた「さいすたシャワー」は、幼児と小学生の水遊びの場として夏場に賑わっています。
「さいすたシャワー」とは無料で使えるミストシャワーで、普段の公園の水遊びがさらに楽しくなります。
特に休日は家族連れがよく見られ、子育てにも熱心な地域であることが分かります。
しらこばと水上公園も夏休みにファミリー層を中心に人々がよく集まります。
この場所では夏場限定でプールに入ることができ、数種類のプールを自由に遊べます。
夏休み中は駅からシャトルバスが出ており、交通アクセスも便利です。
それ以外の期間にはバーベキューやフリーマーケットなど、観光客も興味をそそられるイベントが開催されています。
隣に作られた「コバトンの森」という新しい公園には、大きめの遊具が設置されアクティブに楽しめます。
ツリーハウスやロッククライミングなど本格的な遊具もあり、プールに飽きても遊具で遊べば1日中お出かけを満喫できます。
大型遊具は子どもの怪我が心配ですが、幼児用は別に作られています。
年齢に合わせて遊具を選ぶことで、取り返しの付かない大怪我を防げます。
まとめ
さいたま市は自治体の観光業への取り組みにより、定番から穴場まで観光スポットを増やしています。
まだあまり知られていないスポットもあり、穴場探しのためにただ歩き回るだけでも楽しめるでしょう。
女性向けやファミリー向けなど、ニーズに合った観光地が見つかりやすく、自治体の目標である訪れたくなる街が日々形成されています。
元々交通網が発達している地域なので、近隣の県から日帰りで遊びに行く場所としてもおすすめです。
田村亮介さいたま市より一部抜粋
最終更新日 2025年5月20日 by lesmed